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卒後後期研修

和歌山県立医科大学外科学第2講座

1.概要

 われわれ和歌山県立医科大学外科学第2講座では、国際的な視野をもつ一流の外科医を養成することを目的に、卒後後期研修プログラムを組んでいます。

 まず卒後3~4年目は地域の基幹病院で消化器外科医としての十分な経験を積みます。 その間は消化器外科のみならず救急手術や一般外科の手術も担当します。
第2外科は和歌山医大で最も多くの関連病院を有しており、後期研修に十分な症例数が2年間で経験できます。

 その後は基本的に大学院に進学し、外科研究を行う中で臨床医学の考え方を学びます。 基礎的研究ができる外科医は将来にわたり、優れた外科診療ができます。 したがって、大学院進学を強く薦めます。 大学院期間中は研究の傍ら、関連病院へ非常勤医師として勤務することで十分な経済的な支援が得られます。
小児外科を目指す医師は日本で最も症例数の多い小児専門施設に国内留学することで小児外科専門医が取得できます。 その他、消化器外科領域における国内・国外の先進的な施設への研修や派遣を随時行っています。

 学位取得後は、研究分野によってはアメリカの先進施設に留学してさらに進んだ研究を行うことを奨励しています。 大学に残り消化器外科専門医として外科診療に従事する医師は、後輩の臨床指導・研究指導にあたるとともに自らの臨床研究の成果を国際誌に論文発表します。 また、和歌山県内および大阪府南部の多くの基幹病院に赴任し、外科診療にあたります。

 以上のように、和歌山県立医科大学外科学第2講座ではみなさまのいろいろな希望が叶うように、卒後長きにわたって真心こめて支援いたします。

 

2. 卒後3年目、4年目の研修

 前期研修終了後の当科での研修は、主に関連病院での臨床研修が中心となります。

 当科は和歌山県全域と大阪府南部に地域の基幹病院である公立病院や国立病院機構医療センター(旧国立病院)を中心に多くの関連施設があり、その中で、300床以上,全身麻酔症例300例/年以上の病院に後期研修として出張し、消化器外科,救急外科および一般外科の修練を行って頂きます。 また同時に消化器内視鏡検査や造影検査などの手技習得も行って頂きます。
また当科の関連施設のほとんどが日本外科学会専門医制度指定施設,関連施設および日本消化器外科学会専門医制度修練施設,関連施設に指定されています。
以上より、当科では2年の研修で非常に多くの症例が経験できることから、卒後わずか5年で外科専門医が取得できる全国でも有数の外科修練施設です。

 

3. 卒後5年目以降

①大学院進学
2年間の研修を関連施設で行った後、大学院に進学することができます。 大学院1年目では大学病院での臨床研修を行うことで臨床技能をさらに発展させると同時に、研究に対する基本的な考え方を身につけます。 また研究の準備も行います。
2年目からは病院研修を離れ、医学博士取得のために研究中心の生活となります。
第2外科での研究は、消化器癌遺伝子診断,癌免疫療法,遺伝子治療といった腫瘍学研究が中心ですが、遺伝子移入による肝再生実験や胆管閉塞の病態生理の解明など広い研究分野を担当しています。 また研究内容によっては癌研究会(癌研)や国立がんセンター研究所への派遣も行っております。

 いずれの施設で研究を行う場合でも、優秀なスタッフによる研究指導により、国際的な一流誌に論文が掲載されるよう責任をもって指導します。

②小児外科専門研修
小児外科志望者は希望により小児外科専門施設(大阪府立母子保健総合医療センター外科または兵庫県立こども病院外科:年間症例数500例以上)で2~3年間の臨床研修を受けることが可能です。 現在、兵庫県立こども病院と大阪府立母子保健センターへの医師派遣を行っています。
これにより、日本小児外科学会専門医試験の受験に必要な研修ポイントを取得できます。 小児外科専門医・指導医を多く養成することで、われわれの附属病院が学会認定施設になれますので、教室あげて専門医取得を支援します。

 その他、消化器外科領域における国内・国外の先進的な施設への研修や派遣を随時行っています。 国内では都立駒込病院での直腸外科研修,国外ではUCLAでの肝移植研修を行ってきました。 今後、東京大学外科における肝臓外科研修、およびUCSFにおける小児外科研修やJohns Hopkins大学での膵臓外科研修を予定しています。

 

4. 卒後9年目以降の進路について

 学位を取得しある程度の臨床経験を積みますと、1人前の消化器外科医として以下の3つの選択があります。

 まず1つは大学の学内助手として臨床に携わり専門知識を学ぶ選択です。
第2外科には食道・胃を中心とした上部消化管,小腸・大腸を中心とする下部消化管,肝胆膵の3グループが活動しており、そのいずれかに属し臨床的な専門知識・技術を取得することになります。 学会にも積極的に参加して臨床論文を作成することで、将来は当科の中核を担うことになります。

 第2には大学院などで取得した研究技術を生かせて海外に留学することで、我々の教室からはアメリカ合衆国のNIH, UCLA, UCSF, City of hope, Baylor College of Medicine, UT MD Anderson Cancer Center, Vanderbilt Universityなどに絶えず年に2-3人留学させています。
期間は原則2年で、帰局後は上記の臨床チームに属しながら、臨床の傍ら研究のチーフとして大学院生の指導に当たります。

 第3には関連病院に赴任し、一般病院における消化器外科スタッフとして活躍する選択です。
当科の関連病院は他科に比較して最も多く、公立病院だけを挙げても、大阪は大阪南医療センター,泉大津市立病院,阪南市立病院など,和歌山県下は和歌山労災病院,海南市民病院,公立那賀病院,橋本市民病院,海南市民病院,国保野上厚生総合病院,有田市立病院,済生会有田病院,国保日高総合病院,南和歌山医療センター,国保古座川病院などで第2外科の諸先輩が院長,副院長,外科部長および医長として活躍されています。

 これらの関連施設で一定数の消化器外科手術を経験すると、卒後9年で日本消化器内視鏡学会,日本外科学会および日本消化器病学会の専門医を取得でき、12年で日本消化器外科学会の専門医を取得することが出来ます。
専門医資格取得後はやがて医長,部長へと昇進し、地域中核病院の幹部として活躍することになります。